パンを売るスーパーの隣に、パンの専門店があるワケ

スーパーの扉を開けた瞬間、いい匂いが…

土曜日の朝、あなたはいつものスーパーに買い物に来ました。
入口をくぐると……あれ?隣にベーカリーがある!しかも焼きたてパンの香りが漂ってる。つい足を止めてしまう。そしてパンを手に取り買い物かごへ…。

「今日は牛乳だけ買う予定だったのに…」
それが、スーパーと専門店の絶妙なコンビネーション。香りや見た目でお客さんをちょっと遠回りさせ、買い物体験をアップグレードしています。


スーパーと専門店はライバル?いや、実は“共演者”

でもちょっと待ってください。よく考えてみると、スーパーでもパンは売っているのに、隣にはパンの専門店。これ、一見スーパー側にとってはパンを求めるお客さんを専門店に取られているのでは?という風にも見えます。
でも、実はスーパーと専門店には、明確な役割分担があるのです。

  • スーパー:「まとめ買い、便利、安さ担当」
  • 専門店:「こだわり、特別感、発見担当」

ここで小さなストーリーを想像してみてください:

夕方、会社帰りのサラリーマン。スーパーで野菜と卵を買う予定だったけど、隣の精肉店で「今日のおすすめは国産牛ステーキ!」のポップを見てしまう。結局、夕飯はステーキに決定。スーパーで買った野菜も一緒に料理。
スーパーと精肉店は、互いに協力してお客さんの財布を開かせていた…!


施設側の“仕掛け”は心理戦

商業施設は、お客さんをつい回遊させる心理迷路のようなものです。
スーパーの入り口から専門店までの距離、棚の配置、香りの演出――全部計算されています。

  • 焼きたてパンの香り → 足を止める
  • 精肉店のおすすめPOP → 「今日の献立何にしよう…」と悩ませる
  • 小さな試食コーナー → つい買いたくなる

こうして滞在時間が長くなる=買い上げ点数が増えるという仕組みです。
お客さんの気持ちを操り、揺さぶり、転がしていきます。


みんながWin Winになれるしくみ

こうして、お客さんがスーパー・専門店双方のいろいろな商品に触れる機会が増えることにより、

  • お客さん:いつもの買い物が“発見の旅”に
  • 専門店:スーパー集客で新規ファン獲得
  • スーパー:こだわり層も取り込み可能
  • 施設全体:滞在時間・売上・リピート率アップ

と多方面にWinWinな関係性を築いているとも言えます。

⑤まとめ

スーパーの隣にある専門店は、ただの商品販売ではなく、日常の買い物をちょっと特別にする場所
「今日は牛乳だけ」と思っていたあなたが、気づけばパンも肉も買っている――それがスーパーと専門店の共演の結果なのです。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

目次