商業施設のフードコートはなぜ1階・3階など場所が違う?店舗配置から見る「出店場所」の考え方

ショッピングモールを歩いていると、

「フードコートって、だいたいこの辺にあるよね」

と思うことはありませんか?

ところが、よく見てみると、商業施設によってフードコートの場所は意外と違います。

1階にある施設もあれば、3階などの上階に設けられている施設もあります。

「どうして同じような商業施設なのに、フードコートの場所が違うんだろう?」

今回は、身近な商業施設を例に、**フードコートの位置から見えてくる「商業施設のつくり方」と「店舗の配置」**について考えてみます。

これは、商業施設への出店を考えるテナント様にとっても、意外と面白いポイントです。

目次

アリオ亀有は1階、MARK IS葛飾金町は3階

今回比較してみたいのが、葛飾区にある

  • アリオ亀有
  • MARK IS葛飾金町

の2つの商業施設です。

どちらも地域の生活に密着した大型商業施設ですが、フードコートの位置が異なります。

アリオ亀有のフードコートは1階。

一方、MARK IS葛飾金町のフードコートは3階にあります。

「フードコートなんだから、どちらも1階にあれば便利なのでは?」

と思うかもしれません。

しかし、商業施設では、単純に「便利だから1階」というだけではなく、建物の構造や館内の動線、施設全体の使われ方などを考えて店舗が配置されています。

1階にフードコートがあるメリット

1階にフードコートを配置すると、駐車場やエントランスなどからアクセスしやすくなります。

特に、広い駐車場を持つ郊外型の商業施設では、

「車を停める」
↓
「館内に入る」
↓
「食事をする」

という流れをつくりやすい配置です。

また、小さなお子さんを連れた家族などにとっても、館内を大きく移動せずに食事ができることは便利です。

アリオ亀有のように横方向に広がる商業施設では、1階に飲食ゾーンを設けることで、施設への出入りや館内移動との相性を考えた配置にすることができます。

では、なぜ上階にフードコートを置くのか?

一方、フードコートが3階などの上階にある商業施設もあります。

ここで重要なのが、「お客様に上階まで来てもらう」という考え方です。

例えば、1階や2階に物販・サービス店舗を配置し、その先に飲食や休憩スペースを設けることで、

「買い物をしながら館内を移動する」
↓
「上階まで足を運ぶ」
↓
「食事や休憩をする」

という流れをつくることができます。

もちろん、実際の施設ごとの設計意図は、施設の運営会社などに確認しなければ分からない部分もあります。

ただ、商業施設を利用する側から見ても、「なぜこの場所にこの店舗があるのだろう?」と考えてみると、館内の動線が少し違って見えてきます。

商業施設では「どこにあるか」が重要

ここからが、店舗専門の不動産会社として特にお伝えしたいところです。

店舗を出店するとき、

「商業施設の中に入れるなら、どの区画でも同じ」

というわけではありません。

同じ施設内でも、

  • 1階の入口付近
  • エスカレーターの近く
  • フードコート周辺
  • スーパーの近く
  • 駐車場からの動線上
  • 上階の奥
  • 人が滞留する場所
  • 通過するだけになりやすい場所

など、区画によって人の流れは大きく変わります。

そして、その違いは業種によってメリットにもデメリットにもなります。

例えば、目的を持って来店するサービス店舗であれば、必ずしも「一番人通りが多い場所」が最適とは限りません。

一方、通りがかりのお客様にも商品を見てもらいたい物販店や飲食店であれば、視認性や人の流れが重要になる場合があります。

つまり、「良い区画」とは、単純に人通りが多い区画ではなく、その店舗の業態と相性の良い区画とも考えられます。

「一番目立つ場所=一番良い店舗」ではない

これは商業施設に限った話ではありません。

店舗物件を探していると、

「駅から近い」

「人通りが多い」

「1階である」

「大通り沿い」

といった条件に目が向きがちです。

もちろん、これらは重要な要素です。

しかし、店舗の出店では、それだけで判断することはできません。

例えば、

「人通りは多いけれど、ターゲットのお客様がほとんど歩いていない」

「駅から近いけれど、店舗の存在に気づかれにくい」

「1階だけれど、入口が分かりにくい」

「人通りは少ないけれど、目的来店型の店舗には合っている」

といったこともあります。

店舗物件は、単純に「立地が良い・悪い」だけではなく、その場所と店舗の相性を見ることが大切です。

商業施設への出店では「施設全体」を見る

商業施設への出店を検討するときは、借りようとしている区画だけを見るのではなく、施設全体を見ることも重要です。

例えば、

  • どこからお客様が入ってくるのか
  • 駐車場からの動線はどうなっているか
  • エスカレーターやエレベーターはどこにあるか
  • スーパーなどの核テナントはどこにあるか
  • 飲食店はどのフロアに集まっているか
  • フードコートはどこにあるか
  • ファミリー層がどこに滞在しているか
  • 平日と休日で人の流れがどう変わるか

などを見てみると、その施設の特徴が分かりやすくなります。

そして、そのうえで、

「この場所に自分の店舗を出したら、お客様はどうやって来店するだろう?」

と考えることが大切です。

商業施設の「空き区画」だけを見ない

商業施設への出店を検討する場合、空いている区画を見つけることももちろん重要です。

しかし、それだけではありません。

「なぜこの区画が空いているのか?」

「以前はどんな店舗が入っていたのか?」

「周辺にはどんなテナントがあるのか?」

「この区画を利用するお客様はどんな人なのか?」

「自分の業態との相性はどうか?」

といった視点で見ることも大切です。

同じ商業施設の中でも、区画が変われば店舗の条件は大きく変わります。

だからこそ、商業施設への出店では、「施設に入ること」だけではなく、「施設の中のどこに入るか」まで考える必要があります。

商業施設を見ると、店舗の立地がもっと面白くなる

普段何気なく利用しているショッピングモールも、

「なぜここにスーパーがあるんだろう?」

「なぜ飲食店はこのフロアに集まっているんだろう?」

「なぜフードコートはこの場所なんだろう?」

と考えてみると、少し違った景色に見えてきます。

商業施設は、さまざまな店舗をただ並べているわけではありません。

建物の構造や人の動線、周辺環境、利用者層などを考えながら、それぞれの店舗が配置されています。

そして、そこには**「お客様にどう動いてもらうか」「どこで滞在してもらうか」**という店舗づくりの考え方が関係しています。

店舗探しでは「物件」だけでなく「場所」を見る

店舗物件を探すときには、賃料や広さ、駅距離などの条件だけでなく、

「その場所で、お客様はどのように動くのか」

という視点も大切です。

特に商業施設の場合は、同じ施設内でも区画によって人の流れや見え方が異なります。

「商業施設に出店してみたい」

「今の店舗をもう一段階広げたい」

「自分の業態に合う商業施設を探したい」

というテナント様は、物件情報だけを見るのではなく、施設そのものを歩いてみるのもおすすめです。

実際に現地を歩いてみると、募集図面だけでは分からないことが見えてくることがあります。

彩天堂では、店舗専門の不動産会社として、路面店舗・ビルイン店舗・商業施設など、さまざまな店舗物件についてご相談を承っています。

「まだ具体的な物件は決まっていないけれど、これから出店したい」

という段階でも構いません。

出店する業種やエリア、店舗の規模などをお聞きしながら、その店舗に合った「場所」を一緒に考えることも、店舗専門の不動産会社の役割だと考えています。

店舗に関するご相談・お問い合わせ

株式会社彩天堂では、店舗を「借りたい方」「貸したい方」それぞれのご相談を承っています。

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